気滞タイプ


気の流れが滞っていて臓腑の機能
が円滑に働いていない状態
気の流れは、ストレスや情緒状態に関係する。
憂鬱な気持ちを溜め込んだり、完璧を目指していつも気を張り詰めることが続くと、気のスムーズな流れを乱してしまう。
休憩しているときも体がリラックスできず常に力の入った状態になってしまい易いのが特徴。
いつも体のアクセルである交感神経が働きっぱなしで
回復を担う副交感神経へのスイッチがうまくできない。
滞った気が停滞して体の空洞に余分な空気が溜まるので
お腹の張りや憂うつ感、睡眠障害、月経前症候群、
痛い場所が変わるなど気滞による症状は一定せず
不定愁訴を訴えることが多い。
起こりやすい不調
情緒不安定 怒りっぽい 感情の起伏が激しい ため息が多いおならやゲップが多い
お腹が張る月経周期不安定 月経前に胸や脇腹が張る
原因
1.精神的ストレス
ストレスを発散せずに溜め込んだり、思っていることを口にせず我慢したり、
やりたいことをしない、言いたいことを言わない、過剰に自分の中に留めておくことは
運動しないと血流が悪くなるのと同じで「気」の循環も悪くなる。
2.運動不足
長時間座りっぱなしで姿勢を変えない、体を動かさないと体が凝り固まったり手先が冷えたりするように気の流れも悪くなる。
という東洋医学に伝わることばがあり、気と血はお互いの流れに深く関係している。
3.暴飲暴食
「食べる」ことは副交感神経を優位にして脳を落ち着かせるので
ストレスで交感神経が興奮している状態から手っ取り早くリラックスして幸福感を得るために過度に飲食してしまう。
そうして飲食物が十分に消化しきれず排出が間に合わず、未消化物や老廃物が体に溜まってしまうと
気の流れをさらに悪化させ悪循環につながる。

「気は血の帥(すい)」
(気が血を産み、血を循環させ
血が血管外にもれないように留める)
「血は気の母」
(血が気を載せる)
養生法
体養生
❜❜一日に一回、深呼吸して気持ちを整える時間を作る❜❜
体に滞った・たまった余分な気(ストレス)を日常でしっかり発散させることがポイント。
呼吸を整え、張りつめた気持ちを解き放ち、溜まった気を大きく吐き出すイメージで呼気を意識する。
呼吸を意識するヨガや精神を整える瞑想がオススメ。
また、良い香りは呼吸を深めて気持ちをリフレッシュさせるのでアロマを焚くことも効果的。
人工的な香料でなく、自然の植物から作られた精油を炊いたり
休日は山などへ行って直に自然に触れ合うのもオススメ。


❜❜息が上がり汗をかく程度の運動❜❜
気や血の流れが停滞しているのが一番の問題で、エネルギー自体が足りないわけではないので
体全身を動かして循環をよくすることがポイント。
さらに気持ちもスッキリするくらい汗をかくようなスポーツやランニング
ウエイトトレーニングなど思いっきり体を動かす運動がオススメ。
また、乱れた自律神経のバランスを整えるために、生活リズムを整えることも重要。
夜は23時までに寝る、食事の時間は同じにする、太陽に当たって散歩をするなど、小さなことでも
生活に取り入れられる範囲内で習慣を変えてみて体と向き合ってみるのもオススメ。






食養生
❜❜気の巡りを促す理気食材と香りを持つ食材❜❜
理気食材は胸のつかえやお腹の張りをスッと楽に。
また、ハーブや香味野菜の持つ香りも気の巡りをサポートする。
❜❜気持ちをリラックスさせる安神食材❜❜
精神を落ち着かせる効果のある安神食材は、心を穏やかにするサポートをする。
理気食材


肉・魚介➖ 鴨肉 鮭 鯖 さんま ほたて 牡蠣 イカ くらげ
ワカメ
野菜・薬味➖ ピーマン 玉ねぎ 小松菜 にら みつば せり
ネギ らっきょう グリーンピース 大根
えんどう豆 生姜 みょうが シソ ミント バジル
タイム パクチー ナツメグ からし 胡椒
フィンネル 八角茴香 大葉
果物・木の実・穀類➖ 柑橘類 サンザシ ひまわりの種 そば
その他・漢方食材➖ 日本酒 ワイン 陳皮 杏仁 ジャスミン 玫瑰花
お茶➖ 陳皮茶 ジャスミン茶 玫瑰花(バラの花)茶
金木犀茶


安神食材


肉・魚介➖ 卵 あさり しじみ 牡蠣 いわし 鯵 タコ
野菜・薬味➖ 百合根 青梗菜 ほうれん草 小松菜 ゴーヤ
れんこん アスパラ
果物・木の実・穀類➖ りんご マルベリー メロン アーモンド
ピーナッツ ライチ ぶどう 玄米 あわ
小豆
その他・漢方食材➖ 日本酒
お茶➖ 竜眼肉茶 緑茶


