水湿タイプ




水(湿)が溜まり、滞っている状態
体内をくまなく循環しているはずが
体のあるところに留まっている
朝起きたら顔がむくんでいる、
お腹がぽちゃぽちゃするなどは水滞っている表れ。
他にも体がだる重く感じて動きたくない
病気じゃないのにだるい、頭がスッキリしない、
寝ても寝ても眠い、なんとなくやる気が出なくて疲れやすい
など水が体内の所々に停滞していることで
様々な不調が表れる。
起こりやすい不調
顔のむくみ 体の重だるさ 寝ても寝ても眠く頭にボヤがかかったよう
オイリー肌でニキビができやすい 大便がベタベタして排便後もスッキリしない
原因
1.湿に侵されやすい生活
湿(湿気)は脈・皮膚・筋・肉などから侵入してくると考えられている。
水辺に住居環境があったり、体が雨に濡れたままにしてしまう、お風呂上がりに髪をすぐに乾かさない、床に布団をしいて寝る、長時間じかに床に座る
などの習慣は、湿度の高い環境の中に体を長時間おくので湿の影響を受けやすい。日本が布団で寝る文化があるのは床が除湿に長ける畳だからこそ良いが
現代のフローリングには適さない。
2脾胃(胃腸)が弱っていて湿を体内で生みやすい
通常脾胃は飲食物を消化吸収したものを材料にエネルギーを作るが冷たい飲食や甘いもの、脂っこいもの、乳製品などを摂りすぎたり、暴飲暴食を繰り返すとエネルギー生産工場である脾胃の働きが弱まり、飲食物をキレイにエネルギーに変えることができず老廃物を生み出し湿を発生しやすくなる。また、ネバネバした性質を持つ小麦製品も胃腸に負担をかけて湿を助長する。
養生法
体養生


❜❜部屋の除湿をする❜❜
❜❜濡れたらすぐに乾かす、床に直接寝ないなど
湿に長時間さらされないようにして脾を守る❜❜
雨が降っていたり湿度が高いと古傷が傷んだり、頭痛がして体も影響を受けるように臓腑も同じで外部環境の影響を受けている。なかでも脾は湿が苦手で機能が落ちるため湿気の多い日本の夏はお腹の調子がすぐれず食欲が落ちたり気だるさが出やすい。夏の土用にうなぎを食べる習慣は、うなぎが栄養豊富で元気が出るだけでなく脾の働きを強めて気を補う効果があることから体調不良を防ぐといわれている。

❜❜少し激しめの汗をかく運動をする❜❜
運動不足で気血の流れが悪いとそれに伴って水も停滞する。体調が優れれば、ヨガやストレッチなどの軽めの運動よりも体をおもいきり動かすような運動をして汗をかき発散する方が良い。水泳など水中の運動は汗をかきずらく、体を冷やしてしまうのでおすすめできない。
食養生
❜❜除湿食材を食べて水分代謝を助ける❜❜
余分な水分を排出するのを促す食材で溜まった水分を出す。
スイーツなどの甘いもの、揚げ物などの脂っこい食事や
濡れると粘る小麦製品などの湿のもととなる食品を控える。
❜❜脾胃を補う黄色食材でお腹の調子を整えて
湿を生まないようにする❜❜
除湿食材

肉・魚介➖ 鴨肉 はまぐり ムール貝 しじみ くらげ
こんぶ ひじき
野菜・薬味➖ なす きゅうり 冬瓜 もやし 春菊 セロリ
ビーツ うど 生姜 シナモン セージ
ウコン からし
果物・木の実・穀類➖ 緑豆 ハトムギ 大麦 黒豆 小豆 大豆
ぶどう すいか レモン すだち 金柑
その他・漢方食材➖ 味噌 日本酒 酢 陳皮
お茶➖ ハトムギ茶 黒豆茶 小豆茶 陳皮茶
トウモロコシのひげ茶



健脾(脾胃を補う)食材

肉・魚介➖ 牛肉 鶏肉 豚肉 鴨肉 羊肉 海老 うなぎ
鮭 カツオ ブリ ほたて タコ さんま 鯛
のり
野菜・薬味➖ 山芋 とうもろこし イモ類 キャベツ 人参
きのこ 枝豆 かぼちゃ ピーマン パプリカ
ブロッコリー カリフラワー
果物・木の実・穀類➖ りんご いちじく さくらんぼ もち米 大豆
黒豆 白ごま 玄米 黒米 大麦 あわ
ハトムギ
その他・漢方食材➖ ナツメ 高麗人参 竜眼肉 はちみつ
サンザシ 黄耆
お茶➖ 高麗人参茶 なつめ茶 竜眼肉茶



