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陰虚タイプ


水が不足している状態、水分保持力の低下
水(陰液)とは汗や唾液、胃液など体の分泌液
すべてのことで体のあらゆるところに潤いを与えて
スムーズに機能するように働く
陰虚の状態になると、体のあらゆるところで
潤いが減り熱がこもり乾燥による不調が生まれる。
例えば口や鼻の粘膜で潤いが失われると
喉が渇きやすかったり口の中がネバネバして
口臭があったり、鼻の中が乾燥して
荒れやすく出血したりする。
大腸粘膜の潤いが不足すると、便は乾燥してうさぎの便のようにコロコロしたり固くなって便秘傾向になったり
体内の水分量が少ないため尿量も減少したり汗や鼻水など
体内の老廃物を出す排泄液が減少する。
体内で水(陰)と火や熱(陽)のバランスが保たれることで
気持ちが安定するので、潤いが足りないと「陽」を抑えられず
のぼせたり、眠りにくくなったりさまざまな不調に繋がる。
起こりやすい不調
食べても太れない 食べても食べてもお腹が空く 口渇多飲 口内や鼻の中の乾燥 出血 便秘 皮膚のキメが粗い・乾燥して粉が吹く・かゆみが出る のぼせ 空咳 糖尿病 寝付きが悪い
原因
1.辛い食べ物やお酒の過剰摂取、夜型生活や汗のかきすぎ
辛い食べ物やアルコールは、食べると体が熱くなり汗をかきやすくなるように体内で熱を生み出す。
日常的に好んで食べたり、過食することは潤いを枯らし体の乾燥を助長する。
陰のエネルギーは夜中に養われるので、本来なら安静して体の回復に努める夜間(特に23時以降)に仕事や趣味に没頭して夜更かしをすると、陰を消耗し陰陽バランスを崩しやすくなる。徹夜明けに体がほてりやすくなったり妙にテンションが高いのはこれによるもの。
2.加齢
陰は加齢とともに不足しやすく特に更年期は陰虚に傾きやすい。
人は産まれたとき「先天の精」が充実していて、そこから少しずつ消耗し年をとると腎にある「先天の精」が不足していくことで衰えが現れると考える。先天の精の状態は髪や歯、骨などに反映されるため高齢になると髪や歯が抜けたり骨が弱くなる。若い頃に比べて肌が乾燥したり、潤滑油が減り関節が硬くなったりは体が潤いを保持する力が弱くなってきている表れ。
養生法
体養生


❜❜乾燥や熱を生む飲食・生活習慣を見直す❜❜
陰を消耗する夜更かしを控える。
体温を上昇させ発汗を促す辛い食材や香辛料、アルコールの過食過飲を控える・頻度を減らす。
煎餅やクッキーなど乾燥してる食べ物も潤いを奪うので食べ過ぎは注意。

❜❜運動は汗のかきすぎに注意、こまめな水分補給❜❜
こまめな水分補給をして水分が足りなくなることを予防。
汗は陰液に含まれるため、炎天下での運動や、汗を大量にかくサウナなどは避けアクアビクスや水泳など水中運動がオススメ。
食養生
体を潤す
❜❜白色の食材を食べる❜❜
肺の働きを助け、喉や気管支、大腸などの働きを助けると考えられていて体を潤し津液(水)を生む働きがある
❜❜黒色食材で老化に関係する腎を養う❜❜
体の陰陽バランスが崩れないように、陰を補い、滋陰する。
黒い食べ物や海藻などの自然の鹹味(塩辛い)食べ物はホルモン分泌や水分代謝を正常化する腎を補う。体の乾燥を助長する唐辛子などの香辛料や、生姜や胡椒、山椒などの薬味などは控える。
❜❜水分補給は果物や野菜もうまく活用する❜❜
カラダに熱がこもっているからといって冷たい飲食は禁物。陰虚で問題になる熱とは、単に熱(陽)が多く発生しているのではなく陰陽バランスが崩れ体を潤す陰が不足していることにより相対的に熱(陽)が多くなり抑えきれないことを意味する。冷たいものを飲食して一時的にのぼせや口渇を解消することは、むしろ胃腸を冷やし食べ物からの栄養や水分吸収を妨げたり循環を悪くすることに発展する。
直接冷たいものを食べるのでなく、余分な熱を冷ます効果のある夏野菜や水分が多い果物を積極的に食べるのがオススメ。
体を潤す食材

肉・魚介➖ 豚肉 鹿肉 卵 ブリ 鯛 うなぎ はまぐり
あさり ホタテ 牡蠣 蟹 イカ タコ クラゲ
昆布 ひじき
野菜・薬味➖ 山芋 蓮根 百合根 白きくらげ アスパラ
きゅうり ズッキーニ 冬瓜 ハヤトウリ
エリンギ オクラ カブ じゅんさい 白菜 水菜
果物・木の実・穀類➖ 黒豆 黒ごま 白ごま あわ 大麦 キビ 杏
豆腐 いちじく 柿 かぼす オレンジ すだち
すもも 梨 びわ マンゴー みかん メロン
桃 ライチ ばなな アーモンド 落花生 松の実
銀杏
その他・漢方食材➖ 氷砂糖 はちみつ ナツメ サンザシ 杏仁
桑の実 枸杞の実
お茶➖ 桑の実茶 黒豆茶 ナツメ茶


